- 税理士試験の税法の科目はどれを選ぶのがいい?
- 僕が選んだ科目
- まとめ
税理士試験の税法の科目はどれを選ぶのがいい?
税理士試験の制度として科目選択をすることになっています。僕が受験生の頃はこの科目選択で非常に悩みました。どれを選べばいいのか?どの科目が受かりやすいのか?仕事で使う科目は?色んな都市伝説のようなものがあり、僕の経験談を元に語っていきたいと思います。
まず、必須の科目として
- 簿記論・財務諸表論
これはどちらも合格しないといけません。
次にどちらか必ず合格しないといけないのが、
- 法人税法または所得税法
そして下の科目については選択となります。
- 相続税法
- 消費税法または酒税法(どちらかしか選択できない)
- 固定資産税
- 住民税または事業税(どちらかしか選択できない)
- 国税徴収法
この選択科目が一年に一回しかない試験でどれを選ぶのか、非常に悩ましいものになります。
僕が選んだ科目
僕が選んだ科目は、法人税、相続税、消費税、でした。僕の選択の基準としては、仕事で使う科目を選んでいます。色んな基準があると思いますが、僕としてはこの基準で選んで間違いはなかったと言えます。
法人税については所得税と選択となりますが、法人税を選んだ理由としてはそこまで深く考えていなく(選択した当時はまだ仕事をしたことがなく、法人税がどのように税理士の業務に役に立つのか恥ずかしながらわかっていなかったという背景があります。)メインとなる科目であること、ボリュームとしても税理士試験全体でも最大であることが挙げられます。また、勉強をは始める前は、あまりのボリュームから途中で脱落者も多く、1年では厳しく2年計画で臨んだ方がいいという話も聞いていました。そんな中始めた法人税法ですが、実際に税理士の業務としては、毎月のように会社の決算があること、中小企業の会計、決算では税法を基に判断することが多いため、とても役立っています。
相続税法については、過去の会計事務所の上司が相続業務を行っており(上司といえ、僕は会社顧問業務がメインでした)相続業務を楽しそうにやっていたことから、いつかは僕も相続をやってみたい、と思ったことがきっかけです。今では相続に特化する税理士や、逆に相続については全く行わない税理士がいたりと業務の細分化がされている実情から相続をやりたい人については必須の科目かと思います。現在僕も相続を多く行っている立場からすると、選択してほんと良かったと思っています。
消費税法については、一番日ごろの業務で使う科目かも知れません。改正があったり日常の生活にも関わりが深く税理士でなくても馴染みのある税目かと思います。選んだ理由としては、業務で使うこと、また、5%から8%へ変わる過渡期でもあり、計算が複雑化されることから意外と受験生も避けて逆に受かりやすくなるのでは?と思ったことがキッカケでした。
まとめ
僕は、法人税、相続税、消費税(合格の順に並んでいます)を選択しました。なかなか合格が出来ず科目を変えようか考えたこともありましたが、それは少しであり、結構一貫して貫いた方です。ある意味スタンダードな3科目かと思っていますが、僕としてはこの科目を選択して良かったと思っています。
一番良かったと思ったのが、税法それぞれの課税の考え方があり、それを学べたということです。利益に対する課税が、法人税・所得税、財産の移転に対する課税が相続税、モノを消費することに対する課税が消費税とそれぞれ課税の趣旨が違います。なんでもかんでも税金をかければいいというものではないですが、人が生きてくうえで多くの税金を払っていること、その税金はこんな仕組みでこれだけ払わなくてはいけないことが事前にわかっていると対策等も考えることが出来、自分自身にも大変役に立っています。
よく社長から、なんか税金をいっぱい払っていて、何の税金を払っているのかわからなくなる、という相談を受けることがありますが、税理士としてそれには答えられるようになりました。予めこの時期にこれだけの税金がかかるとわかっていると資金繰りも安心してまわせることがあるので、しっかりと社長のサポートをしていきたいと思います。
PS
今日は長女と1時間くらい散歩をしてきました。歩いたことのない場所を歩いて近所散策を含めて。長女は体を動かすのが好きみたいで抱っこひもだと動けず、しばらくすると動きたくなるようです。家に着いたら自由に動けてたっちしながらキャーキャー笑顔で叫んでいました。
